姉妹会の設立
アーノルド・ヤンセンは、宣教活動を展開するにあたり、神言会だけではどうしてもバランスの取れた宣教を行うことが難しいと感じるようになりました。特に女学校、孤児院、病院などにおける宣教は修道女がいなければ非常に困難なものでした。また彼は、宣教活動には「祈り」が何よりも大切だということを確信していました。このような事情により、福音宣教をよりバランスよく、十全に行うため、言い換えればよりよく神のみ旨に沿えるよう、新たに二つの女子修道会を設立しました。私たちはこの三つの修道会を「アーノルド・ファミリー」と呼んでいます。
ブルーとピンクのシスター
1889年、聖霊会は福者ヘレナ・シュトレンベルク等の協力のうちに創立されました。正式名称を聖霊奉侍布教修道女会というこの会は、特に実際的行動的な福音宣教、聖霊の礼拝、そして、司祭のため、霊魂の聖化のために祈りを献げることを目的としています。聖霊会は現在世界45カ国で約3500人の会員が宣教活動、特に教育と福祉活動に従事しています。詳しくはこちらをご覧下さい。
永久礼拝会 ピンクシスター
また、1896年には永久礼拝聖霊奉侍修道女会が創立されます。観想生活を送るこの会は、祈りによって福音宣教に参加します。交代で常時聖体礼拝を行い、神を賛美し、地上のすべての霊魂のために祈ります。また、神言会と聖霊会の宣教活動を祈りによって支えます。これが会員の最も重要なつとめであり、福音宣教です。
アーノルド・ヤンセンの目指す福音宣教は、これら三つの会の三様の活動によって協力のうちに進められていきます。なお、聖霊会はブルーの、永久礼拝会はピンクの修道服を着ることから、それぞれブルーシスター、ピンクシスターと呼ばれています。